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誰しも心に残る音楽があるはず。嬉しかったとき、悲しかったとき…、そのときどきを勇気づけてくれた音楽。よく考えれば私たちは、人生の節目、節目を音楽に支えられて生きてきたといえるでしょう。それらの音楽は、いますぐ口ずさむことができなくても、何かの折に、その思い出とともに甦ってきます。
音楽療法は、さまざまな音や音楽によって心と身体に生じる刺激を利用し、さまざまな疾病の治療や障害援助に役立てる療法です。

「音楽療法が大切」という、姿勢から実現した常勤

音楽療法がいいといっても、まだまだ専任の音楽療法士が常勤という病院は少ないのが現状です。私たち東和会には、早くから日本音楽療法学会認定の音楽療法士が常勤しています。

それはその音楽療法の重要性を感じたからです。恭生会では和朗園と天兆園、東和会ではサンガピア館をはじめ、第一東和会病院、第二東和会病院で、音楽という人間の心と身体に直接訴えかけ、身体の機能や心をケアする療法を積極的に取り入れています。

感覚刺激に直接働きかけ、情緒調整や創造性、共感、記憶再生を呼び起こす音楽療法は、脳の活動を促進するために楽器を使ったりもします。

音楽は心と体に訴えかける

過去にこんなことがありました。脳の病気でまったく意識のない若い女性が入院されたのです。その患者様のためにオリジナルの歌を作り、ベッドサイドでオートハープを使って歌いかけていました。分かっておられないかも知れないという不安はありましたが…。

最初のころの反応は目を開くことだけ。何回も通ううちに「分かっていたら二回、目を閉じて」と言うと瞬きで反応が返ってきたのです。後日、普通にコミュニケーションができるまでに回復された、その患者様に「こんな曲を歌っていたんです」とお伝えすると、「知っている。聞こえていた!」とおっしゃったんです。本当にびっくり。意識がないと思っていた患者様が音楽をしっかり感じとっていたと感動を覚えた瞬間でした。意識がないから、反応がないから、病気の本人は分かっていないと思うのは違うということを実感しました。

まったく反応のない患者様の場合、 その方の呼吸の速さに合わせて、即興的に歌いかけるようにしています。患者様ご自身が発している呼吸などに同調する音楽を提供し、そこから外界への気づきを促していくのも音楽療法士の仕事です。

自分らしさや笑顔が見えたとき 喜びを感じる

和朗園のように集団で音楽療法を行っていると、楽しそうに参加されている方や決して笑わないで時間を過ごしておられる方もいらっしゃいます。

声を出されなくても、また何も言われなくても、音楽を聴いたり、その場の雰囲気を感じながら自分自身と向き合ってもらうことが大切だと考えます。だから、その方が「その人らしく」そこにいらっしゃるというのが見えたときには「ああ、良かった」と感じるのです。

音楽は、その方の経験と密接に結びついているので、感情にも働きかけやすいのではないでしょうか。

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外来診療時間表 更新日: 2012/05/01

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