002:肝血管腫 かんけっかんしゅ

54歳の男性からのご質問です。「病院でCTスキャンの検査を受けたところ、たまたま、肝臓の中に血管腫という病気が見つかりました。これは血管が腫れているものであって、癌ではないといわれたのですが、自覚症状もないのですが、とても心配です。このままで大丈夫でしょうか。」肝臓の中に血管腫、先生この腫れ物は何なのしょうか。

肝臓の腫瘍の腫れものの中には悪性のものと、良性のものがありますけれども、悪性のものの代表的なものが肝臓癌です。そして、一方良性のものなかで最も頻度が多いのがこの肝血管腫です。


この方は自覚症状がないということですが、普通そうなのでしょうか。


ええ、
ほとんどの方は自覚症状がなくて、ご質問の方のように
病院での肝臓の画像検査で見つかる場合がほとんどです。


癌になるか、ならないかという、この辺の心配はどうでしょうか。


皆さん心配されますけれども、肝臓の血管腫から直接に癌になる心配はないですけども、肝臓の血管腫というのは大きさによって色々な画像を示しますのでその都度癌との鑑別ということは重要なことです。

今は、このままでいいのでしょうか。


そうですね、
超音波検査を定期的に受けられて
様子を見て行かれればいいと思います。


治療法というのは特にしなくていいのでしょうか。


ええ、大半の血管腫の場合、経過を観察するだけで十分ですけれども、非常に大きな血管腫とか肝臓の表面に突出して、お腹を打った場合などにそこから破裂して出血するような肝臓の血管腫の場合には外科的に切除しないとだめな場合がまれにあります。


これからの経過というか、検査なのですが 。


超音波の検査で肝臓の血管腫の場合にはやや白っぽいエコー像を示すのが特徴です。この方の受けられたCTスキャンという検査では、造影剤を入れてCTスキャンの検査を受けられた場合には、肝臓の血管腫の部分に白っぽく造影剤が取り込まれて像鏡されるのが特徴です。ただこれらの検査でも癌との鑑別が非常にむずかしい場合もあります。そういう時にはMRIの検査とか肝臓への血管造影という検査で鑑別することが必要な場合があります。

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